平成25年度に導入された電子図書館システムで、授業アーカイブがさらに機能強化されました。 一つは授業の臨場感をより伝える講師の追尾カメラ映像の導入、もう一つは映像にメモを付ける付箋機能の追加です。より使いやすくなった授業アーカイブをぜひご利用ください。
授業アーカイブについて
大学で行われている授業や講演を電子化し、いつでもどこからでも視聴可能にする授業のアーカイブ化を2005年から行っています。
電子図書館・授業アーカイブ学外の方も視聴できる、一般公開コンテンツも用意されています。是非ともご覧ください。
図1のように、平成17年(2005年)度から開始された授業アーカイブは視聴環境や機能、収録システムが図書館システム更新の度に進化してきました。
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平成25年度にも、利用者の利便性向上や授業内容の理解度向上のための機能強化を行っていますので、以下ご紹介します。
講師の追尾カメラ映像
授業アーカイブは次の2つの映像を同期してストリーミング再生しています。
- プロジェクタ投影資料の映像
- 講師映像
講師映像の撮影用に、人を自動的に追尾して撮影する追尾カメラを情報 L1 講義室に導入しました。 これにより講師映像に映る講師の姿を、より大きく撮影できるようになりました。
追尾カメラは情報棟の L1 講義室のみに試験的に導入されました。 また、全ての情報 L1 の講義が追尾カメラ映像にはなってません。従来の固定カメラ映像によるコンテンツも多数あります。
従来の固定カメラによる講師映像と、追尾カメラによる講師映像の違いは次の通りです。
2013 年度の授業アーカイブ
情報ネットワーク論II
固定カメラによる講師映像
講師が移動する範囲を想定し、カメラを引いて(ズームアウト)撮影しています。
追尾カメラによる講師映像
講師を追尾して撮影できるため、講師に寄って(ズームイン)撮影できます。
右の追尾カメラによる映像では講師の手ぶり、身振り、さらに表情までもが良く分かるかと思います。
これにより講義の臨場感が従来の映像よりも伝わり、講師が伝えたい重要箇所が解かりやすくなるのではないでしょうか。
付箋機能
映像の上に付箋を付けて、重要な場面の栞や、スライドの内容に注釈やメモを付けることができる機能が追加されました。
付箋の便利な使用例
- 学生 の場合
- テスト前に見直す場面の栞として利用
- スライドに書かれていない、口頭で言われたキーワードをメモ
- 自分で調べた内容を注釈としてスライドに貼り付け
- 講師・TA の場合
- 公開付箋を使い、講義後に追加情報を発信
- 重要箇所の説明補強
- 間違いやすい場所の補足
- TA が担当授業について調べた内容を公開
- 非公開付箋を使い、個人メモとして利用
付箋機能についての詳細は図書館ホームページをご参照ください。
- 授業アーカイブの付箋機能について (Japanese)
- "Sticky Notes" on Lecture Archive (English)
付箋の検索
付箋の検索もできます。付箋を付けた場所から再生できるので、後から見直す時にとても便利です。 図書館トップページ(ポータル画面)でログインします。
「登録した付箋一覧」をクリックします。
「付箋検索」画面が表示されます。
付箋は利用者(アカウント)毎に保存、管理されます。そのため、付箋機能を使うには電子図書館システムにログインする必要があります。 学外の方は、付箋を付けることはできませんが、講師・TA が付けた公開付箋を見ることはできます。
最後に
より見やすく、分かりやすく、そして便利になった授業アーカイブを講義の予習や復習、試験対策にご利用ください。
付箋機能は、1講義90分に及ぶ動画資料のユーザビリティを格段に上げることができると考えられます。皆さんそれぞれ工夫して、様々な場面でご活用頂ければ幸いです。