みなさんはお使いのパソコンにいろいろなソフトウエアをインストールし、活用していると思います。
そのソフトウエアは最新のものでしょうか?WindowsUpdateは行っていても、アプリケーションはインストールしたまま、という方もいるのではないでしょうか。
それで問題はないのでしょうか?
ソフトウエアの不具合
コンピュータ上で動作するOSやソフトウエアは非常に複雑です。このため、開発者も想定していなかった「不具合」が含まれることがあります。 これらの不具合には動作異常を起こすものや重大なセキュリティホールになるものなどがあります。
ソフトウエアの不具合、特にセキュリティホールを放置すると、コンピュータウイルスに感染して次のような問題を引き起こしてしまうかもしれません。
- データの破壊・改竄や漏洩
- ほかのパソコンへの攻撃に利用される
- 迷惑メールの送信に利用される
最近のウイルス感染事例の半数以上が不具合を放置していたことが原因、という報告もあります。
では、ソフトウエアの不具合に対応するにはどうすればいいのでしょうか?
ソフトウエア修正プログラム
多くのソフトウエアメーカは、不具合の解消やセキュリティ対策のために修正プログラムを作成し、利用者に提供しています。これらの修正プログラムを適用することが、パソコンを正常かつ安全な状況にする有効な対策となります。
一番気掛かりなウィルス感染もほとんどがこれで防げるのです。
修正プログラムを「アップデート(更新)プログラム」「セキュリティパッチ」と呼ぶこともあります。
修正プログラム適用方法
以下に修正プログラムの適用方法をいくつか挙げてみます。
これ以外のソフトウエアも同様の方法で修正プログラムの適用ができますので、参考にして下さい。
Windows OS(Windows VISTA,7)の場合
[コントロールパネル]にある[Windows Update]をダブルクリックします
適用可能な修正プログラムがある場合は、次のようなウィンドウが表示されます。
[更新プログラムのインストール]をクリックして、修正プログラムを適用してください。
適用する修正プログラムがない場合は、次のようなウィンドウが表示されます。
でも、もしかしたら表示されていない修正プログラムがあるかもしれません。
「Microsoft Updateからの更新プログラムをオンラインで確認する」をクリックして再度チェックしてみてもいいかもしれません。
Adobe Reader、Acrobatの場合
Adobe Reader,Acrobatを起動し、[ヘルプ]⇒[アップデートの有無をチェック]を選択します
適用可能な修正プログラムがある場合は、以下のようなウィンドウが表示されます。
[インストール]をクリックして最新版にアップデートしてください。
適用する修正プログラムがない場合は、最新版である旨のウィンドウが表示されます。
Firefox、Thunderbirdの場合
Adobe Reader,Acrobatを起動し、[ヘルプ]⇒[Thunderbirdについて]を選択します
[ソフトウエアの更新を確認」をクリックして、修正プログラムを適用してください。
適用する更新プログラムがない場合は、最新である旨が表示されます。
AdobeFlashPlayerの場合
IE等でAdobeFlashPlayerのインストールにアクセスし、[今すぐダウンロード]をクリックし、最新版をインストールします。
JavaRuntimeEnvironmentの場合
IE等で無料Javaソフトウエアをダウンロードにアクセスし、[無料Javaのダウンロード]をクリックし、最新版をインストールします。
修正プログラムの適用方法(自動更新)
このようなユーザ自身がチェック・更新する方法以外にも、修正プログラムの有無を定期的にチェックする仕組みが用意されているソフトウエアもあります。
適用可能な修正プログラムが見つかった場合、タスクバーに修正プログラム適用をうながすアイコン・メッセージが表示されます。
このメッセージやアイコンをクリックすると修正プログラム適用をおこなうことができます。
このようにして修正プログラムの適用を行うのですが、『ソフトウエアのサポート期間』にも注意する必要があります。
ソフトウエアのサポート期間
すべてのソフトウエアには、メーカが決めた「サポート期間」があります。
このサポート期間が過ぎると、不具合がみつかっても修正プログラムが提供されなくなります。修正プログラムが提供されなくなったソフトウェアを使い続けるのはとても危険なことで、「買い替え」や「バージョンアップ」が必要になります。
ソフトウエアメーカのサポート期間については、以下のURLを参照してください。
古いバージョンは、「サポート終了」となっています。
ソフトウエアのアップデートを
ソフトウエアの不具合はすべて発見されているわけではなく、次々と発見されています。
そのため、修正プログラムも提供され続けており、それを適用していく必要があります。
また、サポート終了となった場合には、バージョンアップも必要です。
ソフトウエアのアップデートをして、最新の状態にしましょう。
ソフトウエアを最新の状態に保つことがウイルスなどの脅威から身を守る重要な対策のひとつです。
さらに、これまでの曼陀羅ニュースでお話ししてきた『ウイルス対策ソフトの導入』『ファイアウォールの有効化』もあわせて実施して、あなたのパソコンをより安全なものにしましょう。
この機会に、ソフトウエアの状態をチェックしてみませんか?