このたび、平成23年度に導入された曼陀羅システムの一般公開を2012年6月26日に行いました。この曼陀羅ニュースではその模様を紹介します。
本学では、先端科学・技術に関する大学院大学の教育研究を支援するため、一元的に管理運営されるコンピュータネットワークのもと、「曼陀羅システム」と呼ばれる全学情報環境設備が整備されています。
日時: | 6月26日(火) 14:45 - 15:20 |
場所: | 情報科学研究科1Fロビー(4Kプロジェクタ前) |
プログラム: | 1. 無線LANシステム紹介 2. 高品位講義配信システム紹介 3. 超高精細映像情報提示システム紹介 |
無線LANシステム
共通基盤情報システム - 無線LANシステム
総合情報基盤センターの辻井先生に紹介して頂きました。
全学の無線LAN環境を一新し、最大450Mbpsでの高速な通信が可能となりました。また、無線基地局の台数を増やし、設置場所を再考することにより電波の死角をこれまで以上に減らすことに成功し、充実したユビキタス環境が体感できるサービスとなっております。
学術イベントや研究目的でも利用できる無線LANサービスも近々提供できるように進めております。
また、近年急速に増えてきたタブレット型端末、スマートフォンの接続にも柔軟に対応できるような運用体制を構築中です。
この他にも、電波の状態や利用状況が一目で分かるようなモニタリングシステムも導入されました。
高品位講義配信システム
共通基盤情報システム - 高品位講義配信システム
総合情報基盤センターの辻井先生に続けて紹介して頂きました。
ミレニアムホールや図書館マルチメディアホール、情報科学研究科講義室などの映像を高品位 (ハイビジョン) 画質で地上デジタル放送として学内に配信するシステムを構築しました。
この映像は、各居室や研究室に来ているアンテナ端子に地上デジタル対応テレビを接続することで簡単に視聴することができます。また、同じ映像が図書館で行なっている授業アーカイブシステムにも利用されており、授業内容を後日確認することを可能にしています。
超高精細映像情報提示システム
情報科学研究システム - 超高精細映像情報提示システム
総合情報基盤センターの油谷先生に紹介して頂きました。
今回のシステム導入で情報棟1Fロビーに常設されている200インチスクリーン用の超高精細プロジェクタが更新されました。
新型プロジェクタでは今までの機器より照度を高めることで昼間の視認性が高まり、より臨場感のある精細な表現力を得ることが可能になりました。
また、このスクリーン前に各種センサー (人位置センサー、ハイビジョンカメラ等) を設置することで、単に超高精細な映像を提示するだけではなく、スクリーン前の人の動きに応じたインタラクティブな映像制作が可能となっております。
情報・インタラクティブメディア設計学研究室の久保様による実演も行われました。
"ソーシャルウォール"と名付けられたこの研究では「貴方にふさわしいコンテンツを提供」、「大画面ディスプレイで多人数に情報提供」といったことが可能となっております。
4K超高精細映像の実演では、横須賀にあるNTT未来ねっと研究所より膨大なネットワーク帯域(6.4Gbps)を使用して送られてきた映像がスクリーンに見事に映し出されていました。
磯貝学長を含め大勢の方に参加して頂き、平成23年度全学情報環境システムの一般公開も無事に終了しました。皆様、普段目にすることのないシステムに大変興味を持たれているようでした。
一般公開におきまして各システムの説明をして頂いた皆様、準備にご協力頂いた皆様、ご協力ありがとうございました。この場を借りてお礼を述べさせて頂きます。
23年度の全学情報環境システムの導入は無事に終了しております。休む間もなく24年度の全学情報環境システムの導入が始まりますが、各システムがスムーズにサービスインし、なおいっそう皆様の研究のお役に立てるよう頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
平成23年度に導入された全学情報環境システム一覧は以下のページをご覧ください。