ハードディスクドライブ(HDD)廃棄のその前に
本学の皆様は、業務・研究・勉学など様々な目的で、PCを利用されていることと思います。
今回はそのPCの補助記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)の取り扱いを、テーマに取り上げます。
研究に勉強に、はたまた大事なデータのバックアップなどのため、HDDは必須のハードウェアです。
用途に合わせて、多くのHDDを皆様が利用されていることでしょう。
さて、新しいHDDとの入れ替えの際、不要になったHDDはどうしていますか?
廃棄処分するにせよ、データを消去して別のPCに利用するにせよ、今まで大事なデータを扱っていたHDDを、簡単にデータ消去するだけで済ませていませんか?
データが簡単にサルベージできる状態でHDDを廃棄または譲渡し、もしもそれが悪意ある第三者の手に渡ったら、大事な研究内容や個人情報の漏洩に繋がってしまいます。
そんな状況に陥らないために、廃棄・譲渡前のHDDのデータ消去には十分に注意しましょう。
フォーマットしてもまだ安心できません
HDDのデータ消去というと、ディスクフォーマットがスタンダードな方法ですね。
しかし、通常のフォーマット程度の消去方法では、残念ながら簡単に復元できてしまいます。
現に、フォーマット後のHDDに対応したデータ復旧ソフトや復旧サービスが多く存在しています。
では、どのようにして不要になったHDDのデータを消去すれば良いのでしょうか。
データ消去ツールの紹介
ITCでは、皆様にデータ消去ツールとして、CENTURY KD25/35PRO を提供しています。 (こちらのページでも紹介しています。)
- 本ツールは次の種類のHDDに対応しています。
IDE2.5インチHDD, IDE3.5インチHDD, SATA2.5インチHDD, SATA3.5インチHDD - 本ツールの3回データイレースモードは、NSA標準(米国国防省NSA規格)に対応しています。
この方法でデータ消去を行えば、データの復旧は不可能と言われています。 - 本ツールは、HDDを直接つなげて使うスタンドアロンの機器です。
HDDをPCから取り出した状態で、平日の9時から17時の間に、総合情報基盤センター(B207)までお持ちください。 - データ消去作業は、HDDをお持ちになられた方の責任で、マニュアルを参考にB207で行なってください。
最後に
HDDの大容量化によって、非常に多くのデータを保持・管理できるようになりました。 その恩恵にあずかる反面、情報漏洩事故が多発しています。
そのような状況下、今までと同じ感覚でHDDのデータ消去や処分を行うことは、とても危険です。
信用の失墜や責任問題など、情報の漏洩による不利益を被らないためにも、HDDの廃棄または譲渡などを行う際には是非、本ツールを利用したデータ消去を行なってください。