総合情報基盤センターについて

曼陀羅システムの紹介

曼陀羅システム コンテナサーバルーム

奈良先端科学技術大学院大学(以下、本学)では、先端科学・技術に関する大学院大学の教育研究を支援するため、一元的に管理運営されるコンピュータネットワークのもと、「曼陀羅システム」と呼ばれる全学情報環境が整備されています。

「曼陀羅」とは密教における無限小の求心が逆に無限大の拡散につながる心理を意味する言葉であり、曼陀羅が表す過不足の無い充実した状態の達成を基本理念として、総合情報基盤センターでは研究者から見た情報処理環境「曼陀羅システム」の構築を進めています。

曼陀羅システムの3つの原理

「曼陀羅システム」構築の設計思想は、自然回遊の持つダイナミズムをコンセプトにした次の3つの原理から成り立っています。

1. 最先端の研究プラットフォーム

本学では情報科学およびバイオサイエンス、物質創成の分野での先端的な教育研究活動を行っています。先鋭的な教育、独創的な研究を進める上で、コンピュータの積極的な利用とネットワークを利用した情報交換は必要不可欠です。

本センターは、教育研究活動を支援する最新鋭の情報処理機器を配備した情報基盤をベースに、教育・研究で必要となる情報処理環境の構築を行っています。

2. 高いモビリティ

本センターが提供する情報処理環境では、教員と学生が情報処理を必要とする場所で機材を思ったように自由に使えます。どの利用者も、いつでも・どこでも情報処理を行える環境が整備されています。

本センターは、教育研究活動を支援する最新鋭の情報処理機器を配備した情報基盤をベースに、教育・研究で必要となる情報処理環境の構築を行っています。

3. 協調分散処理環境

本センターが提供する環境は、高速ネットワークをベースに一つの大きな分散処理環境を構築しています。 利用者は日常は机の上に置かれた個人常用ワークステーションを利用し、必要となればネットワークを通じて画像処理専用サーバ、小規模計算サーバなどの強力なサーバ群を目的に応じて利用することが可能となっています。

このような協調型の分散処理環境の構築とともに、ネットワークを通じた計算機利用を円滑にするためのネットワークアプリケーションの開発・導入も進めています。

曼陀羅システムは以上3つの原理を実現させたことにより、極めて高度な資源の共有が可能になりました。この3つの原理は、社会の公共財である教育・研究を通して、科学技術のための新しい時代の創造に役立つものと考えています。

世界最速レベルへ

本学の最先端の研究を支援するためには、大容量のデータを瞬時に計算処理し、転送することが求められます。曼陀羅システムでは、総容量9.1ぺタ(10の15乗=千兆)バイトにもおよぶ大容量記憶装置、ギガフロップクラスの計算サーバ群、研究者の教育研究活動成果や大学の戦略的な情報発信を可能とするシステム、基幹伝送速度100ギガビット毎秒の超高速ネットワークが提供されています。また、曼陀羅システムを効率的に利用するために、学内利用者に対して一人1台のワークステーション・PCが提供されています。

曼陀羅システムの構成機器

本学におけるシステムは、利用者のニーズに基づいたシステム展開と、先進的な環境構築のために戦略的なアーキテクチャ構成を行っています。導入年度別の曼陀羅システムの構成について紹介しています。

曼陀羅システムを支える曼陀羅ネットワーク

全学情報環境設備である曼陀羅システムの基盤を支えているのが「曼陀羅ネットワーク」です。

様々な機能を持つシステムを集約した曼陀羅システムでは、システム間の相互の通信を円滑に行う必要があります。また、より密接な資源共有や高品位マルチメディア通信の実現、グリッドコンピューティングへの対応も必須です。

曼陀羅ネットワークでは、超高速キャンパス基幹ネットワークとして世界最レベルの環境を実現すべく、開学時から常に整備を行っています。現在は幹線160ギガビット毎秒、支線20~100ギガビット毎秒の速度を提供しています。また、キャンパス全域で50~450メガビット毎秒の無線LANが使用できます。インターネットにも対外10ギガビット毎秒の高速専用回線で接続しており、国内外の主要サイトとの超高速通信を可能にする充実したインターネット接続を確保しています。 曼陀羅ネットワークには4,000を超える端末が接続されています。

MANDARA NETWORK
(拡大図:PNG, PDF

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